通販型は「直接販売」の自動車保険


1997年に初の通販自動車保険が発売されて十数年、現在通販各社は8社になり、直接販売ならではの格安な保険料で自動車保険の相場の幅が一挙に広がりました。


通販型と代理店型の保険料の違いを具体的に見たことがあるでしょうか。

一括見積もりで比較した年間保険料の例をご覧ください。(免責ゼロ車輌保険付)

任意保険 軽自動車

■通販型
チューリッヒ     37,080円
アクサダイレクト   40,280円
ソニー損保      42,760円

■代理店型
富士火災       56,990円
日本興亜損保     57,540円
東京海上日動     57,770円

※30代家族…対人-無制限、対物-2千万円、搭乗者障害-1千万円、人身障害-なし

【条件】 住所/東京、年齢/33歳、次契約/14等級、30歳以上担保、走行距離10000km、車体/ホンダ・ステップワゴン、型式/RF7、使用目的/レジャー、免許証の色/ゴールド、運転する家族/配偶者(30歳)、家族限定/なし、エアバック、ABS装置/あり、車両保険/210万円(一般、免ゼロ付)


この例では通販型と代理店型との差は最大で2万円を越しています。
加入条件によっては2倍に近い差になることも珍しくありません。


また同じ通販型であっても加入条件で各社の保険料に違いが出てくるようになっており、通販各社間でも競争が繰り広げられています。

従来からの代理店型も含め自動車保険は現在24社(2016年10月)が入り乱れ、それぞれの特色でシェア争いをしています。


このように、もはや一括見積もりのような絞り込みの方法がなければ自動車保険選びがむずかしくなっていることがよくわかります。


自動車保険|通販型も代理店型も同格

軽自動車 任意保険料

「安いだけの自動車保険」という言い方には敢えて誤解を招こうという意図が感じられます。

通販型が安くなるのは補償のグレードや出し渋りなどとは関係ありません。

2005年以来、保険金一部未払い問題で不祥事続きなのは、むしろ代理店型各社のほうです。
(金融庁の検査が入った東京海上日動火災保険と日本興亜損害保険などは、第三分野の3ヶ月営業停止処分まで受けました。)


安いのは保険料の2割にもなる代理店手数料など中間経費を省略しているからです。

安いからといっていざという時の補償に差が出るわけではありません。
補償のし方に差が出る運用など自動車保険を認可する金融庁が許すはずがないからです。

ここ5、6年、特約の不払いなどで金融庁からの是正を受けているのは、保険料の高い代理店型各社の方ばかりです。


「安いだけ」どころか、通販型には無料のロードサービス365日受付の初期対応(※)など代理店型がかなわないメリットがあります。(※初期対応・・・事故直後の相手方、警察、病院、修理工場などへの連絡、治療費の手配や代車の手配など)

少なくとも「ただ仲介だけのような素人代理店になぜ保険料の2割も払うのか」という不条理な思いはしなくてすみます。(プロ代理店は業界のたった10%と言われています。)


通販型も代理店型も金融庁の厳格な認可・チェックを受けている全く同格の保険事業なのです。


代理店型自動車保険 専業のプロ代理店は10店に1店だけ

「事故の時は代理店型のほうが安心」という言い方には、代理店が事故対応を行なうようなニュアンスがあり注意が必要です。
代理店による事故時のあっせんや仲介は法律違反になり行なわれることはありません。

いざというときの代理店型のメリットはプロからのアドバイスが受けられることだと言われます。


代理店型の最大の問題点は、手数料20%に値する専業の「プロ代理店」が代理店全体の1割しかないということでしょう。

代理店の9割は、自動車販売店、修理工場など副業のアマチュア代理店であり、加入者のほとんどの人がいざという時、車のプロだが保険は素人である片手間代理店に頼ることになります。

「だから代理店探しが重要だ」と言いますが、プロ代理店など探しても身近に無い地域の人はどうすればいいのでしょうか。


そもそも、プロのアシスト料として一律2割割高になっているのなら、なぜ顧客がプロ代理店を探さなけれならないのでしょうか?

「2万円で2年間補償を付けたが修理できる提携店は自分で探さなければいけない」

こんな商品が代理店型自動車保険以外にあるでしょうか?


ネットなどによくある「出し渋りになる」、「事故時に不安」など通販型への根拠の無い中傷のようなコメントが、通販型の良さを逆説的に立証しているのかもしれません。

今では自動車保険トップシェアを誇る代理店型最大手の東京海上日動火災までが、別会社ではありますが通販型(イーデザイン損保)を始めているという状況です。


ネットの質問サイトなどに多い自動車保険の代理店関連の回答例

「良いプロ代理店を探すのが重要」
「保険会社を選ぶより代理店を選ぶ事の方がはるかに重要」


これはちょっと考えると、とても奇妙なことであることがわかります。
代理店手数料(保険料の20%)が「安心」のためのコストであるなら、
なぜ割増料金で「安心」を購入した顧客の方が「安心な代理店」探しを行わなければならないのでしょうか?

専業のプロ代理店は業界の10%と言われていますが、身近にプロ代理店が無いような地域では、いくら「代理店探し」をしても「安心」を得ることはできないことになります。

安心面で差のある専業のプロ代理店が扱う保険と片手間の副業代理店が扱う保険とが、同じ値段で売られていること自体が問題なのかも知れません。
「代理店の方が安心」というのは、「常に」安心なのではなく、数少ないプロ代理店に恵まれたとてもラッキーな場合の話だと考えるべきでしょう。

一方、通販型の方ははじめから代理店が省かれており、代理店探しなどの心配なしに均一なサービスを期待できるのがメリットであると言えるでしょう。

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